講演会情報

『生活習慣病を考えるWebセミナー 
2022.12.16 19:00~20:00
Web配信

 
講演会報告
 講演1では手稲渓仁会病院腎臓内科の茂庭先生より糖尿病合併症の概略、腎症、神経障害について話された。特に腎症についてはACEI・ARBのこれまでのデータとともに今後SGLT2阻害剤への期待、さらにはMRBの成績なども解説された。
 講演2ではこの度札幌医大の教授に就任された古橋先生より非常に興味深いお話があった。前半ではCovid-19とACE2との関わり、ACEI・ARBのコロナへの影響など詳細なデータより解説された。後半ではMR関連高血圧・難治性高血圧の治療におけるMRBの効果並びに今後のガイドラインでの位置付けなどにも言及された。

 
 
 
 

 

『第28回手稲糖尿病カンファレンス 
2022.11.29 19:00~20:30
Web配信

 
講演会報告
 2003年9月(平成15年)に発足したこの会も今回で19年になります。糖尿病療養指導士制度が走り出したころで、手稲区のコメディカルの方々を中心として年2回で開催しておりました。第20回くらいまでは症例検討・グループカンファレンスなどみんなが参加するような形式も取り入れて開催いたしました。
 今回はお二人の先生より講演を拝聴いたしました。槇野先生よりは大血管障害を予防するための血糖管理の重要性をリブレを利用したデータより解説されました。GLP-1作動薬の有益性とソリクアの使用経験をご提示いただきました。綾目先生よりはコロナ禍で自院で取り組んでいる診療の新たな可能性についてご紹介がありました。この時期にこそ、より良い血糖管理が必要でありそのためのソリクアの的確な使用方法をご解説いただきました。

 
 
 
 

 

『地域で支える脳卒中と高血圧を考える会
2022.6.28 19:00~20:00
Web配信(Microsoft Teams)

 
講演会報告
 講演1では札幌秀友会病院理事長で脳外科医の藤原先生より「脳卒中予防のための高血圧管理の重要性」と題して治験例を交えてわかりやすいお話をいただいた。急性期・慢性期の血圧管理の実際についてエンレストを上手に処方して的確な血圧管理のポイントを示されていた。
 講演2では上原先生より「ARNIを使った新しい高血圧の治療戦略」と題してクリニカルイナーシャにも言及された講演でした。
 日常診療における先生の哲学的なお考えも披露され、プライマリーケアの重要性を説いておられました。エンレスト使用においては100例近くの使用経験を披露され、攻めの降圧を実践されていることが窺い知れました。
 心不全治療薬として登場したエンレスが、心不全ステージA・Bの段階で降圧薬として早期に適切・積極的に使用されることは心不全パンデミックに立ち向かうため、そして脳卒中の一次・二次予防にも重要なことであることが再度認識させられた講演会でした。

 
 
 
 

 

『ARRrival of New Player I
In Hypertensin
この冬の血圧管理に挑む 〜』
2022.2.15 19:00~20:00
Web配信(Microsoft Teams)

 
講演会報告
 ARNI(エンレスト)が高血圧の適応を取得して、広く使われつつある。心不全治療の切り札として登場しその地位を固めつつある薬剤であるが、適応を高血圧まで広め、今後の降圧治療に大きなインパクトをもたらす事になりそうである。
 今回の講演会では浦先生よりエンレストの基礎研究、NEPやネプリライシン阻害剤の歴史など非常に興味ある知見の紹介があった。札幌医大第二内科の基礎研究が、ARNIの創薬や臨床に繋がっているのだと思うと感慨深いものである。
 降圧に関しては、現有の降圧剤のコマだけで患者の病態・特性を十分に考慮して的確に用いれば十分な降圧はおおむね可能である。それなしに簡単に降圧効果を期待してエンレストに走ることは降圧治療の原点を見誤ることに繋がるかと心配である。
 降圧効果がARBオルメサルタンより強いと言う謳い文句より、この薬の使い方は降圧効果はもちろんだが、さらに降圧の質にも注目し理解して用いることで初めてその価値が大きく花開くのではないかと考える。

 
 
 
 

 

『糖尿病・心不全セミナー
医療連携を考える〜』
2021.10.12 19:00~20:00
Web配信(ZOOM Webinar)

 
講演会報告
 今年の3月に発表された心不全ガイドラインのフォーカスアップデート版が実臨床において大きなインパクトを与えている。ARNI・SGLT2阻害剤、さらにはイバブラジンなどの新規心不全薬の臨床治験が発表され、ガイドラインに組み込まれ今後の治療が大きく変化しようとしている。新しい心不全薬物治療のアルゴリズムについて手稲渓仁会病院循環器内科の佐藤先生に解説いただいた。
 講演2では高橋先生より糖尿病治療アップデートと題して緩徐進行性1型糖尿病についての最新の知見が解説された
 
 
 
 
 

 


 

『Heart Failure Web Seminar
予防・治療・予後を考える〜』
2021.09.01  19:00~20:00
Web配信(ZOOM Webinar)

 
講演会報告
 今回は「心不全の予防・治療・予後を考える」とのテーマで手稲渓仁会病院循環器内科・佐藤宏行先生の総合司会でWeb形式で行われた。心不全パンデミック時代の到来に向け、非常に重要なテーマである。
 手稲渓仁会病院循環器内科・若手医師である御園生先生からは心不全の予防を薬物治療の観点から、そして心臓血管センター看護師長・大久保先生からは再入院予防の取り組みなどを実際の症例を含めて発表された。
 小田原市立病院循環器内科部長・成毛先生よりは、心不全の薬物治療に関して最近話題のファンタスティック4について解説された。そしてMRブロッカーの観点から、「心不全治療、それでいいですか?」と斬新な治療提言がなされ、非常に興味深い講演であった。
 
 
 
 

 

 

『Diabetes & Cardiology Symposium〜合併症を考える〜』
2021.02.09  19:00~20:00
Web配信(ZOOM Webinar)

 
講演会報告
 今回は「糖尿病の合併症を防ぐために」とのテーマで糖尿病専門医の山浦先生と循環器専門医の湯田先生にそれぞれレクチャーをいただき、その後にディスカッションパートで議論を深めるスタイルで進めました。
 糖尿病診療において最近SGLT2阻害薬の様々な知見が集積されております。さらに心不全においても、この薬剤の大変興味深い成績が報告され適応の拡大もなされています。レクチャー1では山浦先生から糖尿病専門医の立場より、最近の知見・薬剤選択の要点をお話しいただきました。レクチャー2では湯田先生から循環器専門医の立場より、糖尿病診療におけるSGLT2阻害薬の有効性を含めた最新の知見を示していただきました。
 ディスカッションパートでは私より日常診療でのSGLT2阻害薬の使用法を含めて様々な質問をさせていただき具体的な回答を通して、有意義な論議がなされました。
 今後糖尿病のみならず心不全診療においてもますますSGLT2阻害薬の役割が注目されます。
 
 

 

 

抗血栓療法セミナー
2019.6.11  18:30~20:00
手稲渓仁会病院 渓仁会ビル101・102

 
講演会報告
 講演1の佐藤宏行先生の講演の司会を担当。心不全パンデミック時代の抗血栓療法と題して、今までにない切り口で解説された。心不全の原因疾患として代表的な心房細動・冠動脈疾患・弁膜症疾患の診断と治療の現状を報告され、それぞれの疾患での抗血栓療法について講演。それから渓仁会病院で取り組んでいるAFアブレーション・PCI・TAVIなどの紹介があった。佐藤先生自身は不整脈のカテーテル治療に精力を注いでおられる。抗凝固薬についてはそれぞれの薬剤の特徴を示され、とくにアピキサバンの特徴である腎機能低下例での有用性などを強調された。最後に心房細動合併PCI施行患者での抗血栓療法についての歴史的経緯を踏まえて、更に最新のガイドラインを提示されて今後の使用法を解説された。
 
  講演2では京都大学の静田先生より抗血栓療法の今後の方向性について解りやすく、納得の行く歴史的な経緯を踏まえた持論を展開された。ステント施行者に蔓延るDAPT志向を打ち破るべく、抗血栓療法の展望を様々な臨床試験や京大を中心に行われたデータを示されて説得力ある結論を導かれていた。今後は不必要な過剰な抗血栓薬の使用に、新たな基準が構築されるであろう。
 
 

 

 

循環器疾患を考える会2019
2019.2.19  19:00~20:20
札幌ホテルヤマチ

 
講演会報告
 session1では手稲渓仁会病院循環器内科主任部長の湯田先生より、自院で取り組んでいる診療・実績について丁寧な説明が披露された。心不全・冠動脈疾患・不整脈・弁膜症の最近の傾向を解説された。病診連携・診診連携についてさらなる発展展開の必要性を述べられた。
 session2の司会を担当したが、このセッションでは同じく手稲渓仁会病院循環器内科の数野先生の講演を紹介したい。講演タイトルは「循環器領域におけるカテーテル治療の最前線」である。彼は広島大学医学部卒業後、地元のJA広島総合病院で初期研修を受けた後に循環器病カテーテル治療のメッカである小倉記念病院にて約7年PCI治療の最前線を経験研鑽された。その後に米国カリフォルニアのCedars-Sinai medical centerにて主にTAVIの実践治療を研鑽。帰国後は手稲渓仁会病院の循環器内科に合流しその成果を還元している。講演を聴いて感心したのは、カテーテルインターベンションを専門にしつつ、例数を稼ぐような考えではなく真に必要な医療を確立させるべく研鑽されているなと感じたことである。
 session3においては消化器病医師と循環器病医師の架け橋的なお仕事をされてきた加藤先生の講演。PCIに前のめりな循環器医師と出血を拒む消化器医師の間にたった臨床研究を企画・実践し両者に承諾させ、見事に納得させた「札幌コンセンサス」。などなど、抗血栓治療の臨床的基礎を示された研究ではまさに絶賛に値するお仕事。今回は非常にわかりやすくそして最新の知見を散りばめたレクチャーであった。
 
 
 

 

 

実地医家のための医療セミナー
2019.2.6 19:00~20:30
札幌グランドホテル東館17階「青雲」

 
講演会報告
 このシリーズも第5回目になるが40名を越す出席があった。第3回目から恒例の田代耕平弁護士の法律関連のセミナーも好評である。今回は「医療現場におけるハラスメント」で、わかりやすい解説であった。
 特別講演では札幌医科大学の橋本曉佳准教授より「静脈血栓塞栓症の治療指針」と題して最新の治療法について非常に興味ある内容であった。VTEは最近急速に増加している疾患である。以前はブラックジャックにも出てくる奇病であったが、めざましい診断技術の進歩によって、またエコノミークラス症候群や震災地での発症などで認知度が高まり急増しているとのこと。昨年改定されたVTEの診療ガイドラインの要点など非常に明快に解説された。重症度がそれほど重くなければ、出来るだけ外来治療をそしてヘパリン・ワーファリンよりDOACの使用が、良好な予後・臨床成績であることを示された。リクシアナの低容量15mgの使用経験なども解説された。
 
 

 

 

手稲医療カンファレンス
2018.11.28 19:00~20:00
手稲区民センター3F 視聴覚室

 
講演会報告
 手稲渓仁会病院と札幌秀友会病院の企画で「手稲医療カンファレンス」が開かれた。病診連携を積極的に推進する目的で医療機関の交流を促進しようとの意図である。参加者は医師ほか、コメディカルが積極的に参加され活気ある会になった。
 講演1では秀友会病院リハビリテーション科の新明史江先生より「当院のリハビルへーション」と題して症例を交えてわかりやすい紹介があった。主に脳卒中のリハについての現状および将来展望について興味あるご発表であった。
 講演2では手稲渓仁会病院循環器内科の川初寛道先生より現状の循環器疾患の診断治療について詳細な報告であった。心不全、冠動脈インターベンション・TAVI・不整脈アブレーションなど最先端のお話を聞くことができた。
 
 今後もこのような企画は有意義なものと考えられるので継続を望む次第である。

 

 

実地医家のための医療セミナー
2018.8.22 19:00~20:30
札幌グランドホテル東館17F「青雲」
 
座長 美田内科循環器科クリニック院長 美田晃章   

一般講演

『病院内における労使問題』
札幌総合法律事務所
弁護士 田代 耕平 先生

 

特別講演 

『超高齢社会における脳梗塞治療』
北海道脳神経外科記念病院 脳神経外科 副院長 
青樹 毅 先生

 
By 株式会社モロオ・第一三共株式会社 

 実地医家シリーズ第4弾の企画は田代弁護士を迎えての一般演題と、青樹先生からは特別講演として脳梗塞治療の最近の話題が解説された。
 田代弁護士より、最近の働き方改革に伴う新しい法律の解説があった。医療機関の経営者・理事長には大変参考になる解説であった。青樹先生からは脳梗塞における血管内治療の最近の話題とチーム医療として取り組んでおられる出張治療の紹介とこの2年間のその成績について詳細な報告があった。
 40名以上の参加者のもと、盛況な講演会であった。
 

 

 

実地医家のためのCKDセミナー
2018.3.7 19:00~20:30
札幌グランドホテル東館17F「青雲」
 
座長 美田内科循環器科クリニック院長 美田晃章   

特別講演 

『プライマリケアにおけるCKD診療のポイント』
札幌医科大学 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座 
講師 茂庭 仁人先生

By 株式会社モロオ・第一三共株式会社

 
 実地医家シリーズ第3弾の企画は「CKDのテーマ」となった。札幌医大の茂庭先生より、わかりやすい腎臓病に対する診断の手順を解説いただいた。超高齢化社会においては腎機能低下患者は、毎日のように対応が迫られるが、プライマリ・ケアにおいてとても役に立つ講演であった。札幌医大も標榜科が変更になり、腎臓病に力点を置いて臨床を再構築している。茂庭先生はその中心となって、その推進を担っている。

 

 

 実地医家のための心不全セミナー
2017.9.27 19:20~20:20
札幌グランドホテル東館17F「青雲」
 
座長 美田内科循環器科クリニック院長 美田晃章   

特別講演 

『心不全診療の現在・過去・未来
 〜画期的治療開発へのチャレンジは続く〜』
札幌医科大学 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座 
准教授 丹野 雅也先生

By 株式会社モロオ・第一三共株式会社
 株式会社モロオ創業100周年記念講演として催され、春に行われた不整脈セミナーに続き第2弾の企画となった。今回は心不全をテーマに札幌医大の丹野先生にご講演いただいた。①心不全は超高齢化社会においては今やパンデミックに広がりつつある疾患で、5年生存率は50-60%とがんと匹敵するくらいである。②β遮断剤から始まりRA拮抗剤、イバプラジン、最近のSGLT2阻害剤などにも触れられ今後の可能性を示された。またプレコンディショニング/虚血耐性や虚血再灌流をテーマに札幌医大/英国留学で素晴らしい研究をされてきた先生で、講演では随所に研究の成果も披露された。③最後に心房細動と心不全に関しての最新の知見を示された。全体として非常にわかりやすい内容だった。

 

Meet the Specialist in 手稲・西札幌
〜心房細動における最新治療〜

2017.7.11 18:30~20:00
手稲渓仁会病院 渓仁会ビル2F
 
座長 美田内科循環器科クリニック院長 美田晃章   

講演1 

『当院における心房細動に対する
   カテーテルアブレーションの工夫と現状』
手稲渓仁会病院循環器内科主任医長兼ハートリズムセンター長 
林 健太郎先生

座長 手稲渓仁会病院循環器内科主任部長 廣上 貢 先生

特別講演

『抗凝固療法と心房細動アブレーションの TRUE or FALSE』  
桜橋渡辺病院循環器内科部長 
井上 耕一 先生

By ブリストルマイヤーズ&ファイザー株式会社
 林先生からは心房細動があると認知機能低下が独立して関連してくるとのお話やアブレーションを実施した例においては未実施例に比べ、明らかに心血管関連死が少なくなるとのデータが示された。そしてご自身が小倉記念病院やドイツ・ハンブルグでのアブレーション治療の豊富な経験・研鑽をもとに、昨年から手稲渓仁会病院に赴任し、今年3月よりハートリズムセンターを立ち上げ不整脈治療を本格軌道に乗せ日々診療されていることが紹介された。
 桜橋渡辺病院の井上先生からは、抗凝固療法の光と陰・ワーファリンとDOACについてのそれぞれの特徴を踏まえて解説がなされた。さらにはアブレーション治療についてのTRUE /FALSE形式でわかりやすい解説。トータルに心房細動治療がわかりやすい解説のもと持論を示された。聴いていて最後にはなるほどだなと思わせる内容であった。
 
 

第6回西札幌・小樽循環器連携の会
2017.4.15(土) 16:00〜18:00
京王プラザホテル札幌 2Fエミネンス
 
座長 美田内科循環器科クリニック院長 美田晃章   

一般演題 

『循環器内科医から見たSGLT2阻害剤への期待』
北海道社会事業協会小樽病院循環器科部長 長井 和彦先生

特別講演

『SGLT2阻害薬の全身臓器保護作用〜最新の知見から〜』  
北海道大学大学院免疫・代謝内科学教室Ⅱ 
診療准教授三好 秀明 先生      

By 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
 長井先生からは協会病院では循環器内科医が糖尿病診療することが多いとのことで、糖尿病治療薬の使用状況を時代変遷とともに示された。最近ではEMPA-REG試験の結果も踏まえてSGLT2阻害剤の使用頻度が増えているとのこと。症例では著効例、インスリン減量〜中止例など興味ある提示がされた。
 特別講演の三好先生からはSGLT2阻害剤の全身臓器保護作用について非常にわかりやすい解説だった。EMPA-REG試験の衝撃から始まって今後ますます良いデータが発表されるようだ。ACCのオンライン版では、CVDーREAL試験が発表され、SGLT2阻害剤の凄さがまた示されている。薬剤による糖質制限と位置づけられるこの薬は、食事療法としての糖質制限に追い風になってくるものと信じている。
 

実地医家のための不整脈セミナー
2017.2.22 19:00〜

札幌グランドホテル東館17F「青雲」    

特別講演 

座長 美田内科循環器科クリニック院長 美田晃章 

『心房細動治療の新たなる流れ』  
    北海道医療センター循環器内科 医長 佐藤 実 先生      

By モロオ・第一三共 共催
 実地医家のための不整脈セミナーと題した講演会の司会を担当した。北海道医療センターの佐藤実先生にお越しいただいて、「心房細動治療の新たなる流れ」というテーマでお話を頂いた。現在の日本での心房細動アブレーション治療の現況の解説と、医療センターでの成績を提示された。概ね再発フリーは約70−80%程度だと理解できたが、高周波アブレーションからクライオバルーンアブレーションへと大きく舵を切られていることが理解された。効果合併症ともRFと遜色がないことはもちろんだが、手技自体の大幅な時間短縮が魅力的である。そして今回の講演のキースライドということで紹介されたアブレーションの組織票本が端的にその違いを示していた。RFに比べてクライオでは、焼却部と健常部のボーダーが素晴らしく綺麗に区別されている。このことがその後の不整脈の発生に大きく関係していることが示唆されている。発作性心房細動が対象として最適であろうが、最近は持続性のAFにも適応が拡大されてきていて、その成績もかなり向上している。アブレーション周術期における抗凝固療法の現況や慢性期での継続の条件についても解説された。
 最後に出席者からのあらかじめの質問事項について、解説を含めた回答がなされた。

 

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